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ポストコロナのビジネスモデルを考える〜その1〜 2020/06/17 18:16



 

工業指数、生産量、消費も激減しているポストコロナの時代をどうやって生き延びるか。

およそ500万人が従事している飲食サービスでは、明日ではなく今日の問題で切羽詰まっているが、感染症は行動自粛でも終息するわけではなく、穏やかに広まるから、狭い室内の密接空間を楽しむような飲食業にこれからも通常復帰はないだろう。明らかに事業転換を図る必要がある。接待を伴うクラブバーもこれからは成立しないだろう。7割経済では収支が成り立たないからだ。

 どうすれば良いのか、ポストコロナのビジネスはどう変化するのか、産業の黒子役だったロジもただ座して待つわけにはいかない。


ビジネスモデルの紹介は、2016年公開の映画『ファウンダーズ、マクドナルドの成功物語』である。Amazonで見れば驚くが、ファストフードはマクドナルド兄弟が開発して大成功していたハンバーガーショップをレイ・クロックが見出してフランチャイズシステムによって世界的企業までに至らせた。その本質は、実は不動産と店舗をフランチャイザー(本部)が開発し、低金利でフランチャイジー(加盟店)に貸し出す事(不動産店舗のサブリース)で爆発的に拡大できたという事だ。決してハンバーガーという食材だけで急成長できた訳ではなく、不動産という固定資産で成長してきた歴史を振り返ることで、企業は何で儲けているのかを点検することの大事さを物流・ロジスティクスと合わせて教えてきた。この店舗サブリースモデルは、現在のセブンイレブンでも通用しており、2万店のおよそ80%は本部開発のサブリース物件なのだ。


ビジネスの目的とは

 企業の存在理由は収益の追求にあり、資本金を基にして蓄積を重ねる事が唯一の目的である。内部留保と資産の増強が個人事業であろうと法人組織体であろうと、ネタにした元金からいかにして増やしてゆくか、日々の運転生活資金をどうやって捻出するかに奔走するのがビジネスだといえよう。

金を稼ぐ(他から手に入れる)には3つの手段しか無い。金がある場所を顧客市場、マーケットと呼び、自分と同時にカネを狙っているのが競合である。市場から競合を出し抜いて、金を稼ぐ方法は、

3つの手段であり盗む、貰う、交換するという原則だ。物流・ロジスティクスは金を稼ぐ手段なのだ。

 

盗むとは、天然自然資源から価値あるモノを手に入れる収穫であり、農林水産業、養殖業、鉱業などが当てはまるだろう。誰でも同じ環境にあり、気付く、急ぐ、上手くする、より巨大な規模を準備するという競争でモノを収穫してカネに変える事ができる。大学キャンパスに落ちている銀杏を拾っては小遣いにしていた学生時代を思い出す。

 

貰うとは、親からのお年玉や小遣いのように対価がない(実際には将来の対価を期待されているが)のにいただける事だ。貰える時代には限りがあるように思える。

 

交換するとは、自分の自由時間を労働に充てたり、作り出した商品サービスを販売する事で差益やマージンを手に入れる事だ。経済の原則は交換にあり、そのために市場が構成されている。消費者も組織化された市場からモノを手に入れられるという自由経済が発達してきた。何かを交換するためには、モノを作るなり仕入れるというモノの移動や保管という作業が必要となり、ビジネスで収益を獲得できるということから、ビジネスにはロジスティクスが最重要という事にようやく気付くのだ。

ここから物流・ロジスティクスは交換のビジネスと定義できる。保管だけ、運ぶだけではなく、交換に関わる事前事後の全ての局面をカバーすると改めて見直すとどうなるだろう。

物流事業には欠落している付帯事項が多く見られることに気づけばチャンスだ。

 

ビジネスモデルと業種・業界

 

自分と顧客市場という関係や位置づけを理解すると、これらを結びつけるために何が必要かという構造の理解が始まる。自分の存在や商品をどうやって知らせるか、どのような商品を生み出すのが良いのか。誰に売るのか、条件はどうやって定めるのか。などと案外混乱が始まってしまうものだ。そして、そもそも金を稼ぐために商品を作らねばならない。いざその時に元手となるカネはどうしたら良いのかを漠然と思い浮かべながら、学生なら自分の興味や趣味に合わせて、商品やサービスを作る、仕入れてくるなどと発想が連続するが、そこで疑問が生まれてくる。




 

誰が買うのか、なぜ買ってもらえるのか?

 

物流ロジスティクスで保管や配送は想像できるが、継続して買って貰うためにはどんな条件が必要なのかまで思いが及ぶと、答えは見つかりにくい事に気付く。マーケティング全体の理解が足りないからだ。自分もそうだが、モノを買うことの動機や意味に思考が広がってゆくと、「なぜ買うのか」という相手の立場を創造できるようになる。同時にまだスタートアップのカネの問題が解決されてはいない。

 

どんな価値を創り出しているのか?

 

モノを売る時には価格を真っ先に見るだろう。今、世の中にどれ程の種類のものがあるかは分からないが、コンビニには3000種類、スーパーには1万点以上の商品が溢れている。しかも同じような商品が100円ショップにも存在している。モノを作る時に100円ショップで売るモノを初めに考えるヒトは少なく、なるべく高く売りたい、頃合いの良い価格で売りたいと願うものだ。そのためには価値が必要だと気づく。

価値こそ時代を超越するための原理なのだ。ポストコロナの価値変化に気づく必要がある。

 

<プロフィール>
花房 陵

イーソーコ総合研究所主席コンサルタント。(株)アバンセ代表取締役。

物流とマーケティングのコンサルタント。

1985年より物流センター、生産工場などで物流設計および業務指導コンサルとして活動する。

ほとんどの業界の物流センターでのコンサルタント経験があり、業種に問わず対応可能なのが強み。

 



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